○○にすると楽なんです・・・
今日は【○○な姿勢が楽を考察する】というお話です。
臨床に出ていると患者さんから、よくこんな言葉を聞きませんか?
「よく向きで寝ると楽です」
「立っているよりも座っている方が楽です」
「歩いていると楽になります」
「お風呂に入っている時は痛くないです」etc
これらの事を緩解要素と呼ぶのはご存知かと思います。
で、結構この緩解要素をサラッと流しすぎな治療家がかなり多いです。
「あ、横向きで寝ると楽なんですね!そっち向きで寝るようにしてください」
「お風呂が楽なんですね。良く温まった方が良いですよ」
そんな感じ。
ここをもっと良く考えなければいけません。
例えば、
横向きが楽なのであれば、右下or左下どちらが楽なのか?
仮に右下が楽なのであれば、左の股関節は屈曲+内転位にある事になります。
とすると、左の内転筋は弛緩するポジションですし、腸脛靭帯や外転筋群は伸張されるポジションなわけです。
右側はどうなるんでしょうか?
逆向きが楽ならこの反対です。
こうやって分解して考えていくと、
「なぜその姿勢が楽なのか?」
「なぜ座っていると楽で立っていると辛いのか」
「なぜ歩いていると楽なのか」
がわかるようになってきます。
そしてこれが治療を行う上でかなりヒントになります。
患者さんからポロっとこぼれる言葉を聞き逃すと治療効果が出ません。
臨床で頭を使いながら治療をしていきましょう。
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