本人が気づいていない問題点

今日は【無意識下の問題点をあぶりだす】というお話です。

腰痛の患者さんが来たとします。

「慢性腰痛で・・・」

「毎朝起きると腰が痛くて」

「長時間座っていると・・・」

良く聴きますよね。

これは、ご本人が認識している問題点です。

治療としてはこういったご本人が意識している痛みの問題を解決していく事で満足して頂けるのだと思います。

でも、こんなのは治療家であれば誰でもできます。

やって当たり前。

もっと大切なのは、

その患者さんが意識していない問題点を見つけて、伝えておくこと。

もしくは気づいてもらうこと。

要するに

「無意識下の問題点を診る」という事です。

少し深堀しましょうか。

例えば、腰痛で来ている患者さん。

腰痛は良くなったとします。

立位姿勢評価や局所評価をした際に、

大腿骨に対して脛骨が外旋していたとします。

これに気づいた時に、

「膝痛めたこととか違和感を感じたことはありませんか？？」と聴く。

答えが、

「特にありません」なのか

「たまに違和感があります」なのか

「過去に痛めた経験があります」なのかは人によって変わります。

ただ、実際問題大腿脛骨関節にねじれが生じているわけです。

それを放置してそのままにした結果、いずれ膝の問題が起こってくるのは治療家であればわかるでしょう。

だから、先回りしてお伝えしておく必要があります。

不安を抱かせて通わせるという意味ではなく、未然に防ぐことが出来るものは伝えた方が親切ですよね。専門家なんだから。

評価ができると、患部に限らず異常が見つけられます。

異常がわかると、その後どんなリスクを持ているかがわかります。

伝えることで未然に防ぐことが出来るかもしれません。

あなたは患者さんからすると、お金をお支払いして身体を診てもらう先生ですよね。

だったら、そういう事もちゃんと伝えてあげて下さい。

自分が患者の立場だったら、そういう先生に診てもらいたいと思いませんか？

優しく生きましょうよ。

知らんけど。

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